2008-10-01から1ヶ月間の記事一覧

箱を5つ運ぶ。透き通った青い飴をもらう。真空を眺める。黒いリボンを選ぶ。最小の熱量で留まる水滴を思う。あるけれどない塵を思う。意味の派生しないものを思う。 「無というものは偽善だ、とことばは僕に言う。お前にそれがわからんわけもなかろう」 (…

ありがとうございました

おかげさまで、展示「霧」を終えました。 ご来場いただいたみなさま、貴重なお時間をいただき、本当にありがとうございました。また、告知もお知らせもせずにいたことをお詫びいたします。作品と展示に、意味と説明を求められるのは毎回のことですが、今回は…

着地

際限のない誤解に埋もれていたひとかけらが、一瞬の振動により浮力を得て、届くべき人のところに、ただいま、と着地した。それ以上、何を望めばいいのだろう。

「真直ぐ往けと白痴が指しぬ秋の道」(中村草田男)

プー

「一番好きなのは、何もしないことだよ」 「何もしないって、どうやるの?」 「そうだな・・・。『何するの』って聞かれたら、『何にも』って答えてね、そのまま外に行けばいいんだ」 「楽しそう。一緒にやろうよ」 (「くまのプーさん」より)

絶望

「かれは絶望している。しかも絶望していない」(森有正「ドストエーフスキー覚書」より)

パン

「世界を前に この世界を前に 何処にも寄り掛からず 立っている その存在、そのもののように 人間達の世界を前に、目を見開き、凍てついた絵画 パンと、水、書物 わたしは、あなたが、いままで生き延びて来たという事実によって 多分、それと同じくらいの苦…