2010-06-01から1ヶ月間の記事一覧

メモ(露見)

「なにもかも、おそかれはやかれ、すっかり露見してしまうものだよ、・・・僕は、僕でなく誰か他の人の口から、お前にそれを知られたくない――また僕が死んだ後になって、お前にそれを知られたくもない。僕は今、お前に話そう。・・・」(ジョージ・エリオッ…

メモ(『多和圭三展』より)

「私は創造といえるような新しいものを作り出すことは何もしていません。何もしていない状態に戻していると言ったほうが当たっている。最近までの仕事は、自分の中に入ってしまっていることを、どんどん削り落としていくという仕方をしてきた。そして、もの…

「座間市立図書館入口硝子陳列箱に於ける展示」が

始まりました。 座間市立図書館(小田急小田原線座間駅より北東に徒歩20分ほど) 神奈川県座間市入谷3-5873 /TEL 046(255)1211 火・水・木・金 9時〜19時/土・日・祝日 9時〜17時/月休

体験

地を劃して牢を為す底、甚に因ってか、者个を透り過ぎざる (一休宗純『狂雲集』柳田聖山訳より)

メモ(『夜と霧』より)

・・・生きていてもなにもならないと考え、・・・がんばり抜く意味も見失った人・・・そのような人びとはよりどころを一切失って、あっという間に崩れていった。あらゆる励ましを拒み、慰めを拒絶するとき、彼らが口にするのはきまってこんな言葉だ。 「生き…

メモ(『エチカ』第三部より)

第三部 感情の起源及び本性について 序言 感情並びに人間の生活法について記述した大抵の人々は、共通な自然の法則物について論じているのではなくて、自然の外にある物について論じているように見える。・・・彼らは、人間の無能力及び無常の原因を、共通な…

メモ(『エチカ』第四部より)

第四部 人間の隷属或は感情の力について 序言感情を統御し・抑制する上の人間の無能力を私は隷属と呼ぶ。何故なら、感情に支配される人間は自己の権利の下にはなくて運命の権利の下にあり、自らより善きものを見ながらより悪しきものに従うように度々強制さ…

メモ(『エチカ』第五部より)

第五部 知性の能力或は人間の自由について 定理三 受働なる感情は、我々がそれについて明瞭判然たる観念を形成するや否や受働たることを止める。 証明 受働なる感情は混乱せる観念である。故にもし我々がその感情について明瞭判然たる観念を形成するならば、…