2010-09-01から1ヶ月間の記事一覧

濁流の中で垣間見た陽光。それは常に降り注がれていた。枯れた鉢に極小の青い花が一輪。そのささやかな唐突さに目をまわす。泥の中ではまばたきひとつが大事件だ。

・・・わたしたちは、自分が必要としないものは、一物たりとも受けとってはなりません。(ガンディー『獄中からの手紙』森本達雄訳より)

今日はパンが食える みんな指折り かぞえてこの日をまっていた うれしい日だ (花輪和一『刑務所の中』より)

メモ(応報)

「ヨブといえども理由なしに神を畏れたりするものですか・・・」(旧訳聖書『ヨブ記』関根正雄訳より)

メモ(鬼婆)

時々鬼婆の扮装をする友人はその理由を問われ、せずにはいられないからだと答えていた。要請や価値評価への抵抗も超えたやむにやまれぬ行為。長らくの言動により抱腹絶倒という冠が流血の頭に、さらに最短の詩語を教え授かる。狂騒の頂にそっと待つ、侵され…