2011-12-01から1ヶ月間の記事一覧

ぽかぽかした気を左肩に受けながら、束の間の散歩。「やることすべてに心がこもっていて、会うといつもそのあと二、三日は心がきれいになった気がしました」いい人ね、すごい人ね、としきりに上司が言う。深く頷く。

落ちない腑に導かれ靄晴れた場所へ。はしばみをペンチで割りながら、こたつでいろいろなお話をうかがう。

看板も入口もない。吸い込まれるように中にいた。初対面の方から400年前の美術品をはいと手渡される。今日はいないはずの長から半年後のことや鍵の隠し場所をうかがう。ただただ驚きながら「はい」を繰り返す。

当然のように澄んだ川。畳屋さんと電車を待つ。消防士さんですね、と突然言われて驚く方とともに驚く。手の甲で腕立て伏せをしている方がいるとは想像もしていなかった。

金曜。クリームソーダで打ち上げ。鮮烈な緑色を談議。土曜。ガラ10羽分を30時間煮込んだスープとワインとガリガリ君の晩餐会。日曜。仮装した20人でスイートウォッカ。

湖を見つけたと喜ぶ子ども。プールだよと教える大人。物心ついた頃にはすでに刀を振っていたという女性。

「800kmくらいだったら歩くよねえ?」「うん、歩く歩く」貫禄があるけれどお若く見えると思ったら中学生で、奥様かと思ったらお母様だった。あまりに寒そうだったので、と見ず知らずの方が協力くださる。コートを買いなさいというお上の命。バスは行って…

機敏に埃と格闘する子どもたちと大掃除。フライパンをくるくると操る巡査の隣で木綿豆腐をじっくり焼く。誘われて友人の友人の誕生日会。言葉のひとつひとつを慈しむように発するミャンマーで出家した方や貸し金庫の番をしている方やとてもよい香りの石鹸を…

心残りの焦燥を捻じ伏せ駅から北北西に126mの地下に潜りくつろいだ面々の流れに沿う。次々に振舞われる不思議なパンにみなで感嘆したりラップ虫をしたり怖い話をしたり。ひっきりなしに人が訪れる空間をひとりで淡々と完璧に切り盛りしている友人。

呼ばれているような気がしてそわそわと電車を乗り継ぎ駆けつける。「月がまぶしいですよ」と挨拶すると「そうかい、ところでこの店を譲るよ」と返される。というわけで突然店主。

パンダはピンクだと言われたら、その通りですと答えなくてはならない。はいといいえを失い、ひたすら歩く。詰め込んだ違和を月光が砕く。帰国するSさんを囲み、鍋。日本の人はなぜ一様なのかと不思議がっている。出る杭は打たれるからと誰かが伝えている。