「800kmくらいだったら歩くよねえ?」「うん、歩く歩く」貫禄があるけれどお若く見えると思ったら中学生で、奥様かと思ったらお母様だった。あまりに寒そうだったので、と見ず知らずの方が協力くださる。コートを買いなさいというお上の命。バスは行ってしまって地元の人が車を呼びに行ってくれたけれどなかなか来なくてそのうち蛍が瞬きだしてそれをふたりでずっと見ていた、という話。