余生

(9日)ババシャツの聖地から遠くなったとはいえ、秘境にいるわけではないのだが、ジープや船や飛行機を乗り継いで都内まで出て来ているように思われている。せっかくなので中身が空の餃子を提案する。どちらにしても今こそ余生に違いない。終電には間に合ったが、到着したのは耳慣れない駅だ。暗くて静かで蛙の声だけが聞こえる。星で方角を確認し、夜通し歩くが、谷に阻まれ断念。(10日)ひっくり返る。(11日)2cmほど指先に余裕のある軍手をはめて折り紙を折る。(12日)市の歌を3回ほど歌う。