パン

「世界を前に  この世界を前に 何処にも寄り掛からず 立っている その存在、そのもののように  人間達の世界を前に、目を見開き、凍てついた絵画 パンと、水、書物  わたしは、あなたが、いままで生き延びて来たという事実によって  多分、それと同じくらいの苦痛と共にではあるが 世界に感謝している
追伸:Kさんへ  この世界は、突拍子もない偶発的なプレゼントで一杯だ  中身は、開けてみるまで判らない  わたしは、それを、臆することなく、進んで受け取ろうと思う」 (S氏の日記より)