箱を5つ運ぶ。透き通った青い飴をもらう。真空を眺める。黒いリボンを選ぶ。最小の熱量で留まる水滴を思う。あるけれどない塵を思う。意味の派生しないものを思う。
「無というものは偽善だ、とことばは僕に言う。お前にそれがわからんわけもなかろう」 (村上春樹街と、その不確かな壁」より)