2010-08-10 メモ(破局点) ・・・人間は誰も、理性で統御された「正常」な仮面の下に、多かれ少なかれ狂気を秘めた存在である。日常性が打ち破られ、危機的状況におかれた時、それまで自己を制御し保護していた理性や正常な意識が麻痺し、人間は狂気にさらされる。その緊張状態がある破局点に達した時、人は狂気の側にすくいとられる・・・その破局点にどれだけ耐えられるかは、その人の置かれた環境と、生来の資質が関係してくるのだろう。・・・ (湯原かの子「カミーユ・クローデル」より)