課題

一、いかなる根拠で価値の根本類が、併せて価値領域が区分けされるのか。
二、価値の形相的構造はどうなのか、そして価値を「所持している」ものとの(価値の「担い手」との)価値の関係はどうなのか。
三、およそ価値が存在するとして、価値はどんな様式で存在するのか。
四、価値の「高低」に関して諸価値間に区別を設ける根拠となるものは何か、そしてそれらの間に一般的な階層を立てうるのか。
五、「自律的」価値は存在するのか。
六、いわゆる価値の「客観性」とはどういうことか。
(ロマン・インガルデン『人間論』武井勇四郎・赤松常弘訳より)