1日。炎立ち薪、炭となる炉を囲み振る舞われし彩を子は次々に頬張りて後、畳と縁側を止めどなく往来す。薬尽きぬ瑠璃の瓶は白鳥となり飛び立つ。早足で向かうも、土蜘蛛すでに終了。

2日。乗換え3度の末迷い、走る消しゴムをいただく。着地点で子は人々の間を笑み高らかに廻る。空を仰ぎ地を転げ散々駆けた後、弦と木笛の音にまどろむ。

3日。空を映す水。低い位置の窓。子が走る。様々な壺を響かせてはのぞきこみ、双眼鏡とリモコンを操作して、焔色の円を3つ握りしめて離さない。黄医車をいただく。