鶯がパルチザンと鳴いている。七色のどら焼きをいただきながらリハビリ。ランニングシャツと麦わら帽子が似合う風格となるまでの猶予は放棄され、それでも、洗濯物が干したままなので大丈夫、と言う人もあったが、10m先の著しく困憊した背中に追いつけなかった。おーい、と呼ばれ耳をすます。道をたずねては礼を言い、言ったそばからまた迷う。状況にそぐわない泣き怒り笑いが正気と違うならば、感情自体を無くそう。「はーい」「おーい、おーい」