「そして、最後に、眠くなる、なぜか、意味のあるのは眠ることだと思うからだ」
自由学園明日館で篠田桃紅展。闇の手前の墨色。毅然とした灰色。軽やかで鋭い迫力。穏やかで深い気配。4回死にかけたことがあるという、95歳の篠田氏。そのときの状況を詳しくうかがう。生きる人は生きる。そして、すべきことをする。「大衆に迎合してたら絵なんて描いてられないわよ」 因果律を自ら構築する強さ。誰のせいでもなく、自分のせいである。とても単純で明快なこと。