断絶

 忘却は喪失にひとしい。/守ろうとしているものはもしかしたら空疎な抜け殻ではないか。そもそも守る力さえもはやないかもしれない。/むしろ断絶をよしとしてみよう。所詮ひとは忘れるものなのだから。まず持続ありきの議論には意味がない。発見する喜びに満ちた断絶の繰り返しこそが文化というものの本質ではないか、とも思う。(地球研・環境思想セミナーのお知らせより)