日付

「わたしが死んでから わたしの伝記を書く人がいても これほど易しいことはない 二つの日付があるだけだ ―― 生まれた日と死んだ日との この二つの出来事にはさまれた日びはすべてわたしのものだ」
「わたしがどんな人間であったか語るのは易しい わたしは見た 狂人のように 事物を愛した いかなる感傷もなく」
「ある日わたしは子供のように睡くなった わたしは眼を閉じて睡った」
(アルベルト・カエイロ「わたしが死んでから」より)