伝言

「わたしは手に渡すべき伝言を持っているにの気づき、それが白紙だと言うと、笑われた。そして、笑われた理由が、紙はすべて白いからなのか、伝言はどれも推測されるものだからなのか、いまだに分からない」

「わたしは、どんなものか聞かされてもいない物を、どこに隠されたかわからない物を当てずっぽうに探している誰かのようだ。われわれは存在しない人とかくれんぼをしているのだ」 (フェルナンド・ペソア「不安の書」より)