メモ

東京造形大付属横山記念マンズー美術館で第五回造形現代芸術家展「Transmutation」(添野和幸×中西信洋×堀由樹子×山岡敏明×山極満博)。FLEWで10人の作家による「アパート5回」展。秋山で紫牟田和俊展「pious colors」。かぐれで石原稔久 陶展「めざめのとき」。福果でTjibbe Hooghiemstra 展。文房堂で35人の作家による小品とオリジナルエコバッグ展「echo」。檜画廊で丹阿弥丹波子 銅版画展。アテネフランセで松田好未展「ephemerist」。



最悪の事態を考慮してから行動に移る友人の意識は、常に100分ほど先行していて、並んで歩いてもまるで影踏みのよう。自身の身に降りかかったことを一切顔に出さず、「かくかくしかじかで、激痛だ」と、現状を他人事のように説明する。人に弱みを見せるなんて、そんなみっともないことはできない、と静かに言う。たまにほんの些細な自慢話をする。たとえば、尾頭つきの魚の食べ方。「人からいただいたけど、使う機会がなかった」と、10年前に発行された引換券で入手したフレンチクルーラーをほおばり、「これで肩の荷が下りた」と笑う。