貸し出した書物に添えられた翡翠色の鳥と青汁。手作りのブランコがあるお庭には「増え過ぎて収拾がつかない」という鯉が勢いよく泳いでいる。「猛犬に注意」という警告がいくつも張ってある硝子会社で、静かで人懐こい犬に迎えられる。電気もガスも水もベットも装備された、改造重ねたベンツでこれから出発というご夫妻。「どちらへ?」「どこへでも!」