いつも電車で描いているスケッチを見せてもらう。SUNNYの共時に驚く。「車より電車です、電車で人の顔を見ています、見飽きません」と黒い帽子の方が言う。「書けなくなりましてね、原稿に向かいますが一字も書けません、それまではいくらでも書けたのに。人は枯れます」とその方が笑い、その隣の方もにこにこと笑う。「父です、映画監督をしています、お隣はカメラマン、伊丹作品を撮っていた方です」と紹介され、「はじめまして、近所の者です」と答える。